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耳は正確な音を聴いていない

耳は正確な音を聴いていない

 なぜ、英語の音を聞き取ることができないのかは、耳の機能から考えてみなければなりません。

 耳を構造的に見ると、外耳、中耳、内耳の3つの部分に分けることができます。耳の3つの部分は、外耳では空気振動を伝え、中耳ではそれを骨の伝導に変換し、内耳では電気的な信号へと変換して脳に送っています。
一般に耳は、ただこのように音波を脳への電気的信号に変換するだけの器官としてとらえられているようです。

 ところが耳は、もっと複雑な内容をもつ器官なのです。

 耳は正確な音を聴いていない、と言われると、自分の耳は何でも良く聞こえるし正常だと思っている人は、びっくりするかもしれませんが、耳には”スクリーニング”という機能があり、不要な音は聞こえないような仕組みになっています。

 例えを挙げれば、幼い頃、親から聞きたくないような罵声を浴びせられたとか、学校で嫌なことがあって、そのことは聞きたくないというようなトラウマが残っていると、それに相対して「聞きたくない」周波数部分の聴力が落ちているということなどがあります。

 とても重要なので、医学博士の篠原佳年氏が書かれた『モーツァルト療法』(マガジンハウス)から、この部分を引用させて頂こうと思います。

 「例えば、ストレスの要因が母親の厳しすぎる躾にあったとすれば、あるとき母親の声の周波数に対する音のフィルターを耳にセットして、以降はその音が入ってきても聞こえても聴かない構造の耳になってしまうのです。これが『保身耳』です。聞きたくない音にカーテンを引いてマスクしてしまうのです。    

 とくに子供の頃のストレスは、成人する過程に大きな影響を及ぼします。家庭環境はとても重要です。トマティス博士によれば、例えば、母親と敵対関係にある子供は、意図的に母親の発声域である高音知覚を切り捨てる(音にカーテンを引く)ことにより、知覚上での母親との関係をうまく解放できるのだそうです。このとき、母親という存在は、子供の右脳で優位に認識されますので、その症状は、右脳に対応する左耳に現れます。中耳炎になる子供は、このような状態を示していることがたいへんに多いのです。

 また、自分をせかし大声を出す高圧的な父親に対しては、父親の音域をきっぱりと遮断(音にカーテンを引く)することにより、逃避するのです。父親とコミュニケーションをしなくなるケースは深刻です。ほかの大人たちとのコミュニケーションにも消極的になってしまうからです。するともっとまずいことに、言語上、文筆上、読解力上の困難に見舞われ、父親によって象徴される未来に対して夢がもてなくなるケースがあります」

 このように、耳は単なる音を聴くということ以上に、人生を左右するくらいの重要な役割を果たしているのです。そして、この「耳の関所」の役割をしているのが、中耳なのです。

 この「耳の関所」は、言語能力においても同様に働いています。

 トマティス博士は、生まれたときの耳は、世界中のどの赤ちゃんも、全ての音を聞き分ける完全な耳の能力をもっていると言っています。

 つまり、生まれたばかりの耳は、あらゆる言語を理解できる耳をもっているために、日本人の赤ちゃんでも、米国に生まれれば、英語を自然に身につけて話し始めますし、4カ国語が日常語として使われているところに生まれれば、誰でも、自然と多言語をあやつれる人として成長できます。

 ところが、6歳くらいまでは、あらゆる言語に適用できる柔軟な耳が、6歳から9歳までの間で、生まれた国の言語に沿った耳として、中耳が確立してしまうというのです。6歳までに英語を学んでおいたほうが良い、という理由はここにあります。

 これは聞きたくない音を聞かない、ということではなく、より効率的に耳を働かせるために、対応域を限定するために起こる現象です。

 日本語の環境で育つと、日本語の音をより聞き取りやすくするために、耳を「日本語耳」にしてしまうのです。そのため、そこから外れた英語の音が聞き取れなくなります。

 母音を主体とした日本語の音声は、1500ヘルツまでの周波数で区別しています。それに対して、子音を主体としている英語は、2000ヘルツ以上の周波数で区別をしています。ですから、言語の耳が確立した後では、日本人にとっては、英語の音を聴くことが出来ない耳になってしまっているのです。

 これが、日本人が英語を学ぶ際の最大の障害なのです。




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