第1章全文
第1章 デジ速で脳力が大幅にアップして永年の夢が実現した
7分で実感できる脳力アップ
50歳の女性ユーザーから、「デジ速」で脳力が大幅にアップしたという、うれしい近況報告メールをいただきましたので、章の最初にまず紹介しましょう。
「できるだけ毎日、プログラムをこなそうとやってきて、大体1カ月経った頃から少しずつ自分のペースとか楽しみ方がわかってきました。それと同時に少しずつですが、自分の中の小さな変化に気付き、もっと頑張ろうという気になっているこの頃です。始めの1カ月の記録はあまり丁寧に書いていませんが、聞く能力がアップしたのは確かです。
始めは、3・5倍速などは本当にちゃんとした言葉なんだろうかと疑ったほど聞き取れていませんでした。始めてから約1カ月半ほどになるこの頃は 字を見ながらだと3・5倍速も100%聞き取れます。文字を見ないでも90%ぐらいはキャッチできます。
(中略)できるだけ毎日、21分間聞くようにし、その中に英語補助教材を折り込みました。そのせいか、雑用をしながら、聞き流して点けていたテレビの英語が無意識のうちに、日本語のようにスッと頭に入ってきているのに驚きました。
また、今まで、気持ちはあっても、時間が取れないとか いろいろ自分に言い訳していることが多かったのですが、近頃、無理なく好きな英語の勉強に積極的に時間を割いている自分に気が付きうれしく思っています」
プロローグでも述べましたように、「デジ速」は、パソコンソフトなので0・1倍速刻みのスピード設定が可能です。
この方が実行しているプログラムは、21分を1サイクルとして、1倍速から始まり、1・7倍速、2・7倍速から3・5倍速になり、そこから2・7倍速、1・7倍速、1倍速に戻る、という「標準プログラム」です。
つまり、1倍速からスタートし3・5倍速を頂点とした山型のスピードカーブが描ける速度構成になっています。
実際に聴いていただくと良くわかるのですが、2・7倍速くらいまでは何とかついて行けます。しかし、3・5倍速になると、何を言っているのか、まず聴き取れません。
ところがこれをスピードダウンして行くと、2・7倍速がそれほど速くはなく、次の1・7倍速で最初の1倍速と同じくらいに聞こえるのです。
そして、1倍速に戻ると、「何でそんなに遅いの?」と、もどかしく感じるくらいゆっくりと聞こえてしまいます。
これが英語ですと、最初の1倍速で何を言っているのかわからなくても、もちろん1・7倍速、2・7倍速ではさらに全然わからず、3・5倍速では言葉かどうかさえわからなくなりますが、しかし、2・7倍速から1・7倍速くらいに戻ってくると、単語が何となく聴き取れるようになります。そして、1倍速になると、意味はわからなくても、発音がゆっくりと明瞭に聴こえるようになります。
これは7分サイクルのプログラムでも、同じ経験ができます。
つまり、デジ速では7分で能力アップが実感できるのです。
もちろん、これは一時的なものですが、これを繰り返すうちに、3・5倍速以上の超速で、日本語でも英語でも完璧に聴き取れるようになります。
冒頭に紹介したメールの女性の場合、正直申し上げて必ずしもその達成スピードが早いほうではありません。
それにしても、1日わずか21分間、デジ速を聴いているだけで、1カ月半後には3・5倍速の日本語が聴き取れるようになっているばかりでなく、通常スピードの英語までが「スッと頭の中に入ってくる」ようになっているのですから、驚くべき能力アップと言わざるを得ません。
日本語にしろ英語にしろ、超スピードの言葉を聴き取れるようになる、というのが、最もわかりやすい「デジ速効果」です。
こうしたデジ速効果は、達成スピードとしては、やはり脳が柔軟な状態にある若い人ほど効果が早く現れます。一般的に50代よりは30代が、20代よりは、高校生・中学生のほうが、さらには小学生や就学前の子供たちのほうが、すぐに速音をキャッチアップできるようになります。
もちろん多くの人の中には、50代で大学生より早くその能力を身につける人もいますし、70代、80代でも決して遅いということはありません。
コンピュータなど使ったこともない60歳代の女性が、コンピュータを購入してまでデジ速をしていることに驚いたということもあります。
豊かな感性に目覚め人生が楽しくなる
「デジ速」では、その効果をよりスムーズに体得していただくため、学習プログラムを設けています。その第一ステップが1日21分40日の「理論編」、第二テスップが同じく「基礎編」、第三ステップが「応用編」となっています。ここでご紹介する「理論編」40日間の報告(抜粋、以下同)は、「デジ速」を通して、豊かな感性が目覚め、自分の潜在脳力が目覚めてきて、心が楽しく弾んでいるというデジ速効果の典型的な事例です。
「音楽+デジ速をしない日が続くと、精神的活性度が低下するように思います。私は仕事がそれほど忙しくないときなどに無気力状態になり仕事に身が入らない時期があるのですが、音楽+デジ速でその状況がある程度改善されるようです。デジ速を始める前と比べると進歩していることが自覚できるのは、
・気持ちに余裕が出てイライラしにくくなった
・睡眠時間が短くなった
・忘れていたことをふと思い出すことが多くなった
・読書量が増えた
ということが挙げられます。自然に対する感受性については、山登りが好きで元々人一倍強いほうだと思うのですが、最近自然の中に出かけることがないので改善されているかどうか、何とも言えません。読書量の増加に伴い、速聴だけでなく速読もマスターしたいと思っています。速読は以前にあるPCソフトで一時期訓練したのですが、適性がないせいか、根気がないせいか、効果が上がる前に挫折してしまい、そのままになっていました。しかし、どう考えても速読は身に付けておくべきだと思うので、また再チャレンジしようと思っています。速音聴+速読で新たな局面が開けたら良いと思っています。
(1日目)2・7倍を聴くと、すごく気持ちが良いです。済んだ後にテレビから流れてきたクラシック音楽が、いつもより、新鮮に聴こえました。
(4日目)朝聴くと、頭がすっきりとします。一日元気で機嫌良く過ごせます。今朝は、3・5倍が良く聞こえてうれしかったです。
(6日目)朝から頭がすっきりです。3・5倍は相変わらず、聴き取れる所と聴き取れない所があります。
(7日目)イライラすることが少なくなった様な気がします。
(8日目)今日は3・5倍が良く聴き取れました。他の速度が遅く感じられて面白いです。相変わらず寝不足にもかかわらずすっきりです。
(9日目)久しぶりに夜聴くと、印象が違って面白いです。
(12日目)仕事をするときに前より一度に沢山のことができるようになったと思います。とくに後でしようと思って忘れていたことを良く思い出すようになりました。
(14日目)英語の意味はわからないのですが、英語をデジ速で聴くのも楽しいなと思いました。
(15日目)毎朝川のせせらぎの音を聴くととてもリラックスします。朝イライラしなくなりました。毎朝楽しいです。
(17日目)朝忙しいときなどは、デジ速しか聴かなかったりするのですが、やはり癒しの音楽→デジ速→覚醒の音楽のパターンが一番頭や心がすっきりすると思いました。
(24日目)以前より、読書したときの、頭への届き方が違います。語彙が豊富になる様な気がします。
(25日目)デジ速で聞いたお話は、うまく表現できませんが、脳の奥にまで届いたような気がします。理論編等、かなり心に残っています。
(26日目)3・5倍は今でもあまり良く聴き取れない感じです。これが苦もなく聴き取れる様になると思うと、とても楽しみです。
(27日目)睡眠時間については、確実に以前より短くても平気になったと思います。ダルさも感じなくいい感じです。
(29日目)本を読み始めました。頭が高速で回る気がします。読んでいないときも、その本の印象が良く残っています。話し言葉も影響を受けて笑ってしまいました。もっと沢山読めば話し言葉の語彙も増えていきそうで楽しみです。
(32日目)昨日は映画を見に行きました。はじめから泣き通しでした(笑)。気のせいかも知れませんが以前より、悲しいときには悲しい、うれしいときにはうれしいといった風に、感情表現がはっきりするようになった様に思います。
(36日目)朝以外でも落ち込んだ気分のときや、嫌なことのあったときには胎児音を聴いてみようと思っています。落ち着けるような気がします。
(38日目)そろそろ次の刺激が欲しいなと思っていたら、間もなく40日が終了のようです。
早く基礎編を聴いてみたいです。
(40日目)本日で40日終了。次のステップがとても楽しみです。
(全体の感想)毎朝のデジ速で、1日ご機嫌に過ごせています。ありがとうございます。朝、デジ速を聴きながら鏡に向かうのが、日課となりました(いつも化粧をしながら聴いています)。
会社勤めをしていますので、おかげでほぼ毎日聴けていると思います。いつもいつもデジ速を聴けるのが楽しくて仕方ありません。小さな頃から自分は所謂『勉強のできない子』というのがコンプレックスでした。
しかしそのように生まれてきたのだから仕方ないと思っていました。が、『今からでも遅くありません』と言って頂けて、もしかして自分も何かできるようになれるのでは? と思えるようになりました。それだけでも感謝です。次の40日間ももっと楽しく聴いて行きたいと思っています。変化していく自分が楽しみです」
子供たちの成績がみるみるアップ
「デジ速」を使って、大きな成果を上げた学習塾もあります。
ここでは、30セットほどのヘッドホンで、国語だけでなく、理科、社会なども、速音聴で講義内容を聴かせていました。
例えば、最近、入塾希望で来た小学生A君の場合。学校で習ったばかりの社会の歴史を7分間、テキストも見ながら聴かせ、テストしました。最初の結果は、55問中15問正解で、27点でした。数分間休みをおき、再度7分間聴いてもらうと、その結果が、55問中35問正解、64点になっていました。
回答の漢字にも良い効果が見られ、「南蛮」を最初は「南ばん」と書いていたのに2回目では正確に「南蛮」と書き、「堺」という漢字も正しく書けていました。
驚くべきことは、時間にするとわずか10分後に、27点だった子が64点を取れるようになったという事実です。何と正解率は、237%もアップしているのです。
もし、55問の問題に相当する文章を通常の方法で覚えていこうとすると、どれくらいの時間がかかることでしょう。A君は「生まれて初めて頭をこんなに使った」と言ったそうですが、能力はあるのに使えていない、あるいは、使う機会が与えられていない、という状態になっていると考えられます。これは、私たちすべてに言える事ですが・・・。
良い点を取れたのが、すごいのではなく、子供にとっても、親にとっても、短時間で高速学習できることが、どれほど「助けになる」ことでしょうか。子供にとっては、高速に学習して、残りの時間を友人との創造的な遊びに使ったり、自然と接する時間として過ごすことが、豊かな感性をもつ大人に成長することを約束してくれるのではないでしょうか。
この優塾では、最初2倍速で聴いて、3割くらいしかわからなかった子供たちが、3カ月後には4倍速で8割くらいわかるようになっています。
単純計算で、(4倍/2倍)×(80/30)=約5倍ほど受容力が増した、と言えます。
こうなると、子供たちも、勉強が楽しくなってきます。
デジ速の効果は、短期間で現れるため、同じ学期の中間テストで200点だった子が350点に、250点だった子が450点になる、という結果が出て、IQにも大きな影響の出ています。
当初、この塾では小学生の塾生に対し、学校で習う国語を中心に週2回、デジ速を使っていました。7分間に2・5倍速から3・5倍速平均で聴かせると、2、3回程度の学習で、本文の理解と漢字の習得ができ、文章題の回答がほぼ8~10割方できるようになっていました。
この当時の父兄の報告によると、学校の懇談会で、担任の先生から、本読みが見違えるようになった、良く手を上げるようになった、算数や国語のテストの平均点がかなり上昇した等、個々の子供によって評価はまちまちですが、ほとんど例外なく何らかの形で誉めてもらったということでした。
こうしたことから、優塾では、中学校の理科、社会のデジ速用オリジナル教材まで開発、本格的にデジ速に取り組み始めました。
その結果、中学生のクラスでは、1学期間に90%以上の生徒が平均30%の成績アップ。
講師の人々も、想像以上の効果に驚きを隠せませんでした。最高では、60%の成績アップ、これを得点で言えば5教科500点満点で前回定期テストの250点から400点へのアップです。
テストの偏差値レベルもほぼ同じだったので、飛躍的な伸びとなりました。中には、前回定期テストの400点を455点に伸ばし、学内順位を50番から8番にまで引き上げた子もいたくらいです。
(*現在は、個人の自宅での活用へと変更されています)
超難関大学に見事合格
一方、この春、国立の超難関と言われる大学に合格した体験をご紹介しておきましょう。昨年春の段階では、偏差値から言って合格の可能性はほぼないとされていた大学への入学で、喜びと希望に燃えている新入生です。
「私の卒業した高校はいわゆる進学校ではありません。高校入試のときは、本命校の受験に失敗し、すべり止めに受けていた高校でした。と言っても、本命校は五分五分と言われていたので、それほどのショックはなく、まあ仕方ないかという感じで素直に受け止められたのですが、それでもしばらくは、コンプレックスからか、進学校に進んだ友人たちとの接触もできないでいました。
高校自体も、大学進学に力を入れておらず、クラスメイトたちも勉強にはガツガツしていないので、高校生活をエンジョイするにはいい環境とも言えたのですが、もの足りなさはずっと感じていました。
親の意見もあって、一応、1クラスだけの進学科に席を置いていたものの、受験勉強とは無縁の生活でした。自分自身、三流でもどこでも、大学生になれさえすればいいや、と覚悟を決めてしまったので、ものすごく気楽だったのは事実です。
私がデジ速に出合ったのは、父の勧めによるものでした。父親は高卒ですので、何とか一人息子の私だけは、大学に入れたいと思っていたようで、それでも押しつけるようなことはせず、面白いものがあるよ、というような感じでデジ速を紹介してくれました。
それは確かに面白いものでした。最初聴いたのは確か7分間だと思いましたが、英語のBBCニュースでした。
パソコンの画面に棒グラフが出ていて、それが速度表示になっていました。一倍速、つまり普通の速さからスタートして、1・7倍速、2・7倍速、3・5倍速とだんだん速くなって行きます。英語のニュースなんて普通に聴いてもわからないのに、そんなに速くなったらますますわからなくなる。そんなに速くしてどうなのかと思いながら聴いていましたが、最高速の3・5から2・7倍速にスピードダウンすると、何だか少し様子が変わってきました。
先程の2・7倍速と同じスピードのはずなのですが、それほど速くはないようなのです。それがはっきりわかったのは、1・7倍速にスピードダウンしたときです。これが明らかに最初の1倍速と同じスピードに聞こえたのです。
そして、1倍速に戻ると、これが何と妙にゆっくりと聞こえるのです。もちろん文意まではわかりませんが、単語が何語か拾えました。ニュースの中の英単語が聞き取れたのです。不思議な感じでした。
その後、父が話してくれたのは、これを受験勉強に応用してみては、というものでした。教科書を吹き込んでおいて、2倍速で聴けば2分の1の時間で、3倍速で聴けば3分の1の時間で同じ分量の勉強ができる。自然と集中力もつくから、人生において1度だけ挑戦してみたらどうか、と話してくれたのです。
一日たった3時間の受験勉強
3年の夏休み前でしたので、予約していたいつものアルバイトもキャンセルし、受験勉強に専念することにしました。
と言っても、眠る間も惜しんで受験勉強、というスタイルだけは取りたくありませんでした。クラブは辞めることにしましたが、今の友達との最低限の付き合いだけは続けたいと思いました。
最初に手がけたのが、教科書のパソコンへの吹き込みでした。仮にも進学科だったせいで、受験できるだけの内容の教科書はそろっていたので、全く馴染みのないものを使うよりも、習い覚えたテキストを使うことにしました。
私が受験勉強に充てるようにした時間は1日3時間です。
当初は1時間を吹き込みに使い、1時間をデジ速に使い、残りの1時間をデジ速の余り役立ちそうにない数学の時間に充てました。
最初、迷ったのです。もともと東京のどこか三流私大の文科を“志望”していましたから、理科系科目は全く無視していました。理科系は自信もありませんでしたし、当然好きでもありませんでした。
しかし、目標を私大から国立に切り替えることにしたのです。私大で三流から一流にレベルアップするだけでも良かったかもしれませんが、中学時代の友人たちを見返したいという願望がありましたので、カッコ良さだけを狙って国立を目指すことにしたのでした。もし、どうしても無理なら、その時点で私大に切り替えても良い、とも思っていました。
英語は自分で吹き込んでも意味がないので、教科書の内容のCDを買い、それを使うことにしました。しかし、基礎ができていないことがわかっていましたので、中学1年の教科書に戻って聴くことにしました。おそらく、これが一番役に立ったのではないかと思います。
吹き込みだけで夏休み一杯かかりました。もちろん、吹き込んだ順からデジ速で聴き始めましたし、英語は、初めにデジ速を聴いたときの体験もあったので面白く、最初から飛ばしました。
一時間集中しても不思議と疲れない
1日3時間と決めていたのですが、デジ速をやり始めると、結構乗ってきて、休み中は4、5時間になることもザラでした。勉強が面白いことに思えたのは、18年の歴史の中で多分初めてのことでした。
テキストの吹き込みが終わると、後は楽でした。最初は2倍速で聴きました。デジ速の2倍速の音を耳にしながら教科書を目で追います。多分、普通の状態で教科書を1時間読んだら飽きがくるでしょう。
ところが、デジ速を使いながらだと、勝手にデジ速が先に進むし、目はそれを追うだけで必死の状態になりますから、なるほど父が最初に言った通り、自然に集中力は高まります。1時間集中のしっ放しなのですが、不思議と疲れは感じません。反対にスピード感、テンポの良いリズム感が、むしろ心地良いくらいなのです。
2倍速でも3日(3時間)で1教科を終了します。1カ月ほどすると、2倍速でも楽について行けるようになったので、3倍速にスピードアップしました。これだと、計算上は2日(2時間)で1教科了えることになるのですが、2日ではなく、1日で終わってしまいます。と言うのも、ついつい面白くて2時間連続して聴いてしまうので、1日1回で読み通してしまうのです。
こんな教科書を1日で読破してしまうなんて、デジ速なしでは絶対に考えられないことです。10月になると、数学を除き、1日1教科全テキストを読み込んでいました。慣れてくると、教科書なしでも、内容をきちんと把握できるようになっていました。
数学についても途中からやり方を変更しました。考えてみると、数学の教科書も数式だけがずらずら並んでいるのではなく、相当量の説明文があります。それを吹き込んで、それだけでも覚え込むようにしました。計算力だけは、どうしようもありませんが、公式を丸暗記するだけでも、数学というものに対する考え方が違ってきました。お前のことは一応全部理解しているのだよ、という安心感のようなものを持てるようになったのです。
偏差値が短期間で急激にアップ
この頃から、数学の点数も徐々にですが、向上を見せるようになってきたようです。これは私の国立受験のための秘かな自信となっていました。
進学指導の先生は、志望校を最終的に絞り込む段になって、私の志望校を聞くと、おいおい約束が違うだろう、という顔をしたのですが、受験生の特権として一度だけシャレで受けてみたいと言うと、それもそうだな、ということで納得だけはしてもらいました。もっとも、私の模試での偏差値は夏から秋にかけて急激にアップしていましたから、意気込みの違いだけはわかってもらえていたようです。
ただ、急激なアップと言っても、何分スタート時点があまりにも低いものですから、志望校の合格圏はまだまだ遠い彼方というところでした。
11、12月とひたすら、デジ速で教科書を頭に入れ、数学の問題解きを続けました。その間、偏差値はじわっじわっと上がってきました。
驚いたのは、国語の伸びです。現代国語に関しては対策の立てようがなく、特別何もしてきませんでしたが、デジ速のおかげで理解力が格段に増しているようでした。それは自分でも実感することができました。文章を読んでも、その内容が良くわかるのです。あえて言えば、作者の意図がわかると言うか、理解できるのです。
この波及効果は、全体に及びました。英語では和訳がうまく文章になりますし、他の科目でも、問題の意図が良く読めるので答えやすいのです。考えてみれば、前には、少し難しい問題になると、2、3度読み返していたものです。それがどんな問題も読み返しの必要は全くなく、その分だけでも短いテスト時間の中で随分時間の節約になったと思います。
これらは予想外の効果でした。
12月ぎりぎりまでに第一志望の国立と第二志望の私立、そしてすべり止めの私立を決め、1月からいよいよ受験本番です。私立2校の試験前日にも、世界史の教科書を完璧に近いほど頭に叩き込み、とにかく教科書の中から出る問題であれば、何でも答えてやるぞ、というくらいの気持ちになっていました。英語もヒアリングだけならば、ほぼ完璧状態になっていました。
すべり止めは完全に自信がありました。中央線沿線にキャンパスがあるので第二志望に決めた上智は、五分五分という感じはもてました。センター試験も足切りには引っ掛からない程度の成績は取れ、一安心でした。
2月の試験前は、英語を総ざらいしました。この時点では知識よりもむしろスピードを上げ、頭の回転を速くすることに主眼を置いたのです。自分でも切れ味が鋭くなったような気がしていました。
試験当日は、受からなくてもともとという気もありましたし、やるだけのことはやったという気もあり、焦ることなく冷静に構えていられました。試験場で中学時代の友達K君に会い、久しぶりという挨拶だけはしましたが、K君は私がその場にいること自体に驚いているようでした。
彼を驚かすことができただけでも、それまでの半年間頑張ってきた甲斐があったと思いました。
結果、K君とは一緒になれませんでした。私が合格できなかったのではなく、K君のほうが落ちてしまったためです。高校入試とは逆になってしまったわけですが、わずか半年でそれだけの大逆転が可能だったのは、まさにデジ速効果と言う他はありません。
上智・文と筑波一群の両方に受かるなんて、1年前には受験することさえ考えられなかった私にとってまるで夢のような話です」
CNNの英語が3カ月で9割わかるように
ここで紹介するのは、ある20代のエンジニアがデジ速効果で、英語を話せるようになった体験記です。仕事に役立つきわめて実用的な英語の覚え方をしていますので、非常に参考になると思います。
「英語を初めて中学校で学んでから、どれくらい期間がたっただろうか?
最初に習った“This is a Pen. ”“I have a pen. ”を最初に教えてくれた先生の顔を新鮮に今でも思い出します。
しかしながら、中学校で3年間、高校で3年間、専門学校で2年間学び、テストの点はそこそこ取れていても、一向に英語が上達した、という実感はありませんでした。会社に入ってから、その仕事の現場でCNNをリアルタイムで聴き、世界の流れを直接理解する必要が出てきました。そうでなければ、リストラです。
日本人が英語が上達しない二つの理由
そんな折りに紹介されたのが、デジ速です。デジ速理論では、英語(語学)の上達が難しいのは2つの理由によると説明されています。
1つは、日本人は、英語の高周波の音を聴ける耳ができていないということ。耳が英語の音を聴けていないというのですから、これには驚きました。聴けていないのだからしゃべれないのも当然です。それまでは音そのものに関心をもったことがありませんでした。英語の音が、日本語と違って、2キロヘルツ~10数キロヘルツ以上の音でしゃべられているとはしりませんでした。
これだと、高周波の出ない安いラジカセで、いくら英語の音を聴いていても、英語を聴いていることにはならないというのです。そのことを学んで、自宅の音響設備を、最低でも20キロヘルツくらいまでは綺麗な音で出るようにバージョンアップしました。音質の80%は基本的にスピーカの性能で決まるということなので、高音まで綺麗な音の出るスピーカを準備して、ラジオ、TV、CDプレーヤ、スカイパーフェクトTV(衛星放送)のオーディオ出力として利用することにしたのです。
するとどうでしょう。英語の音とは、こんなに脳を刺激するように、高音が出ていたのかと思うほど、高い音まで出ているのに気付きました。英語を聞いているだけでも、脳に元気を与えられる感覚がするのです。
デジ速理論で、英語の上達が難しいもう1つの原因として挙げているのがスピードです。英語は通常の日本語の2倍くらいのスピードで話されていると言うのです。
それで、英語のスピードに、日本人の耳が追随できないのです。聞き取れないから、速く聞こえるのかと思っていたら、実際にテンポの速い言葉なのだということがわかりました。
そこで、デジ速で、4倍速くらいで英語を聴いていると、日本語の2倍くらいでしゃべられている英語でも、王貞治とかイチローが“ボールが止まって見える”というように、“英語の音が止まって見える”ような感覚となり、英語の高速なしゃべりに耳が付いていくようになる、と言うのですが、初めはホントかな、という感じでした。
ところが、実際、デジ速を始めて1週間ぐらいで、今まで全然ついていけなかったCNNの英語のスピードにも付いていける感覚があり、非常に驚きました。
デジ速に出合ってからの私の語学学習は、毎朝21分間のデジ速を聴いた後、BSあるいはスカイパーフェクトTVのCNNを見ます。
NHKのBS7チャンネルは、多言語でニュースを放送しています。ニュースなので、英語自体はそれほど理解できなくても、映像からだいたい何が起こっているかはわかります。こういう事件のときは、どんな風に言うのだろうか、と聴いていると、1つ2つ意味のわかってくる単語が出てきます。
とにかく、まず、1篇の音楽を聴いているように、ニュースの音を楽しんで聴くようにしました。
日本語で会話をしているときも知らない単語が出てくると、「今何て言ったの? どんな字を書くの?」と聞きながら、新しい語彙を身につけています。同様に、デジ速で耳が良くなって、音がわかってくると、CNNを聴きながら、音は掴めても意味がわからない単語が出てきます。そのとき、ニュース全体から意味を推測しながら、必要に応じて辞書で確認をしていきます。
すると、最初は本当に少ししかわからなかったCNNが、だんだんと獲得していく語彙数も増え、3カ月ほどで9割近くわかるようになってきました。
生のニュースは教材として最適
1日平均すると10個くらいずつ新しい単語を獲得して、3カ月で1000前後の新しい単語を覚えたようです。数的にはそれほど多くないと思いますが、教科書で覚えた単語ではなく、日常聞く生の音から、獲得した単語なので、1つ1つの単語が身体に染み付いています。
単語の覚え方も、最初は1、2語ですが、覚えている基本語彙数が増えてくると、だんだん新しい単語も覚えやすくなり、獲得する語彙数もさらにどんどん数が増えてきます。
そして、ますますニュースを聴くのが楽しくなってくるのです。
テープの教材とかは、どうしても、死んだ情報なので、飽きがくることがありますが、生のニュースは、今起こっていることなので、とても新鮮で興味ももてるので、教材としてはとてもいいと思っています。
昔からFNNやCNNを聞き流して英語を身につけるという方法があり、私も一時期試してみたことがありますが、聞いていてもさっぱりわからないので、結局長続きしませんでした。
自分のヒアリング力に驚く
デジ速を続けながら英語放送を聴くと、以前とは違うのは単語が聞き取れるようになる、という点です。以前は、CNNとか聞き取れるようになるのは絶対に不可能のように思えていたことが、自分の耳できちんと聞き取れていることが不思議でなりません。
英語の音が掴めるようになっているのです。あれ、こんなに聴けるようになっている、と自分のヒアリング力に驚いています。
私の勤める会社は自動車関係なのですが、世界のニュースの視聴は仕事の上でも役立ちますし、先日は外国人との打ち合わせで、ニュースを話題に世間話をしている自分自身に驚いてしまいました。私の話す英語はまだまだブロークンの域を出ていないのですが、相手の言うことがわかるので、対等の話ができるのです。
これまで、特別の教材を使ったり、単語帳を作ったりという手間ひまの掛け方はしませんでした。ただ、毎朝21分のデジ速を聴き、その後でBSなど生のニュースを視聴しただけです。もっと短期間でやろうと思えば、教材のCDなどをデジ速に掛けて聴くという方法もあったようですが、そこまではしませんでした。何しろ朝の忙しい時にやるので、長い時間はとれないのです。
デジ速を聴くのは、朝、頭をすっきりさせてエンジン全開にするという点でも有効でした。それだけでも、すごく良かったと思っているのに、英語まで話せるようになってすごく得した気分です」
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