分厚い教科書が2,3時間で読める!
分厚い教科書が2,3時間で読める!
例えば、日本史の場合をとってみましょう。
典型的な暗記科目です。あらゆる種類のたくさんの参考書が出まわっていますが、やはり教科書が受験日本史の基本であることには変わりありません。教科書をマスターすることが、合格への最低条件となります。
ですから、受験当日までに、「教科書を何回読めるか」ということが、勝敗の分かれ目となります。
なぜなら、暗記というのは、結局は繰り返しだからです。Aという事柄を、ある人は1回で覚えるかもしれません。ある人は、10回かかるかもしれません。でも、何度も何度も繰り返せば、最後にはどんな人でもどんな内容でも覚えてしまうものです。
中には、1回読めば、どんな内容でも覚えてしまうなどという天才もいるかも知れませんが、通常の受験生で考えた場合、教科書をマスターするには、何度も何度も教科書に目を通して、その内容をくまなく暗記しなければなりません。
ぶ厚い教科書を受験の当日までに、いったい何回読むことができるでしょうか。
300ページ以上もあるぶ厚い日本史の教科書を一気に読もうとすれば、軽く5時間から6時間はかかります。
歴史小説などとは違い、日本史や世界史の教科書などというものは、ご存じのとおり内容が単調です。
しかも、1行1行、1語句1語句が覚え込まなければならない重要なものですから、300ページもの教科書を一気に読むために要する時間と労力はたいへんなものです。
よほどの歴史好きでもないかぎり、一気に読もうなどという“野心”はすぐに挫折してしまいます。
かりに、もしもあなたが異常な忍耐力の持ち主としましょう。
教科書の“一気読み”を実行できたとします。が、精神的な緊張を五時間も六時間も持続することは、難しいと言わなければなりません。
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