あなたの頭脳を全開で働くようにします。

音は人間の心に直接響く媒体

音は人間の心に直接響く媒体

 こうして見ると、自分を覚醒・再生しようと思うとき、赤ちゃんのときと同じように、音(=聴覚)から自分を考え直していくことは、原理的に正しいと言えるのではないでしょうか。

 赤ちゃんがむずかるとき、胎中にいたときに聞こえていた音、すなわち母親の心音を基調とした体内音(胎児音)を聞かせると、おとなしくなるというのは、良く知られた事実です。子供はまるで母親の胎内にいるように安心して落ち着きを取り戻すのです。
そのうえに聞こえてくるのが、愛情あふれる母の声、父の声であるとすれば、それこそが癒しの極みです。

 もともと、人間がしゃべっている言葉は、人間という楽器が奏でる音楽なのです。さまざまな音の中で、子供にとっては母親の生の声、父親の生の声が最高の音楽ではないでしょうか。

 ギターにはギターの言葉が、ピアノにはピアノの言葉があるように、人間の声帯は自然が与えてくれた最高の楽器だと考えると、自分が発する音にも愛着がわいてきます。そうすると、子供に語るときの話し方も変わってきます。お父さんとお母さんが子供に「愛しているよ」と語り掛けるとき、それは、人間が発する最高の音楽なのです。

 このように、音が人間に与える影響は、想像以上のものがあります。

 人間は、音だけで至福の世界に入ることができるように創られているようです。

 若者たちが、バンドの音に熱狂し涙さえ流す光景が良く見られます。しかし、どんな立派な絵画でも絵を見ながら、それほど多くの人が一度に感動することはありえないでしょう。

 音は、人間の心に直接響くものすごい情報量をもつ媒体なのです。

 音がなぜそれほどまでに感動を呼び起こすかと言いますと、音の波動が、人間の体に直接ぶつかるからです。

 それが、物を見る感動との本質的な違いです。

 視覚で見る場合は、光が目を通してただ脳を刺激しているに過ぎません。

 ご存じのように、呼吸はただ鼻だけでしているのではなく、体全体の皮膚でもしています。皮膚呼吸ができなかったら、命に影響が出てきます。これと同様に、音波もただ耳のみで聴いているのではなく、体全体で皮膚呼吸のように聴いているのです。

 このため、音楽によって、体全体で震えるような感動を覚えるのです。

 音に関心をもち、昔の懐かしい音を取り戻して、ボケが直ったという話も数多くあります。





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