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ショパンの名曲で泣き出した子供

ショパンの名曲で泣き出した子供

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 人間性を育むことに対し、音がきわめて重要な役割を果たしていることが、近年さまざまな方面から明らかにされつつあります。

 音が人間に及ぼす影響の話で、こんな実例があります。

 兵庫の田舎に住んでいた夫婦が、転勤で大阪の伊丹空港の近くに引っ越しました。長男は、田舎で生まれ、田舎で育っていましたが、お母さんは、そのとき次の子を宿していました。

 新しい家の外では、飛行機が発着する度に大きな音がして、幼い長男は轟音に怯えて、いつも泣いていたと言います。しかし、お腹の中にいるときから飛行機の音を聞いて生まれてきた次の子は、どんな大きな音がしても泣きませんでした。

 人間というものは、環境に適合するようにできているのだと理解して、父親は特に心配していませんでした。ところが、1年後、家族でショパンの名曲を聞く機会があり、その考えが間違っていたことに気付かされるのです。

 ショパンの名曲が流れると、長男が感動しているのに比べ、次男は恐ろしい音を聞いたかのように、泣き出したというのです。

 お腹の中にいたときから飛行機の機械音を聴き続けた子供は、機械の音が耳に慣れた環境音になっていたため、名曲をかえって騒音だと感じる子供になってしまっていたのでした。

 何をおいしいと感じるかという味覚もそうなのですが、音の感性も、このように幼少期に形作られてしまうのです。

 人間は、胎児のときから、お母さんの子宮の中で、お父さん、お母さんの話す音、外界から聞こえてくる音を聞いて育ちます。
一定温度に保たれた羊水の中で、変化する刺激は音だけです。目も、鼻も、舌も、皮膚もほとんど感覚のない世界でまだ眠ったままです。五感のうち活動しているのはただ1つ耳、聴覚だけなのです。

 




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